阿是(あぜ)について

◎「阿是」とは


「阿是(あぜ)」は、もともと中国医学の古い書物に出てくる言葉です。

「穴(けつ)」=ツボと組み合わせて「阿是穴(あぜけつ)」と呼ばれるようになりました。


◎言葉の由来


「阿」 … 思わず出る声。痛みや違和感があるところを押されたときに「あぁ!」と声が出る。

「是」 … 「ここ!」という意味。患者さんが「そこそこ!」と示す場所。

つまり「阿是」とは“患者自身が声や反応で示す場所” を表す言葉です。


◎臨床的な意味


東洋医学において「阿是」は、経絡や経穴に必ずしも一致しない、患者が痛み・違和感を感じるポイントのことです。

そのため「阿是」は固定されたツボの名前ではなく、患者さんの症状や体の状態によって毎回変わるものです。


◎現代医学とのつながり


西洋医学的には「圧痛点」「トリガーポイント」と似た概念とされます。

体のどこに阿是が現れるかは人それぞれであり症状に応じて変化するため、オーダーメイドの

治療に生かせる重要な考え方です。


◎阿是穴(あぜけつ)とは


東洋医学には「経絡」や「経穴(ツボ)」と呼ばれる考え方があります。これらは昔から治療に使われてきた体の反応点で

教科書に載っている場所はすべて決まっています。たとえば「合谷(ごうこく)」や「足三里(あしさんり)」などが有名です。


一方で、「阿是穴(あぜけつ)」はそうした決まった名前のツボとは違います。

阿是穴とは、患者さんの体が教えてくれる特別なポイント のこと。


鍼や指で押さえたときに、

「そこです!」

「効く感じがします」

「ちょっと痛いけど気持ちいい」

と反応がある場所――まさにその“反応点”を「阿是穴」と呼びます。


◎阿是穴が大切な理由


・決まったツボに限らず、痛みやコリの原因となるポイントを直接治療できる

・症状の出ている部位に合わせて、オーダーメイドの施術が可能

・西洋医学で言う「トリガーポイント(筋肉のしこりや圧痛点)」に近い考え方で、局所の痛み改善に効果的


肩こり、腰痛、スポーツでの筋肉の張り、慢性的な疲労感など、日常でよく見られる不調は

阿是穴を見つけて施術することで改善が期待できます。


◎当院での活用


当院では、患者さん一人ひとりの体の声に耳を傾け、阿是穴を丁寧に探し出して治療を行っています。

「教科書通りのツボ」だけではなく、その人の体にとって本当に必要なポイント を見極めることで

より高い効果を引き出すことができます。

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